ルールとマナーの違いやエチケットとモラルの違い

憲法や税法など国が定めたルールから住民の間で定めたルールまでさまざまなルールがあります。また、明文化されていないけど守られているマナーにもさまざまなものが存在します。今回は、ルールやマナーについてお話します。

ルールとは

ルールとは、明文化された守らなければならない規則のことをいいます。憲法や刑法、税法などあらゆるところにルールは存在します。

ルールには罰則規定が設けられることが多く、ルールを守らないと規定された罰則を与えられます。

たとえば、憲法では納税が義務化されているのでルールに則って納税をしなければなりませんが、故意不注意を問わず納税をしなかった場合(脱税を含む)は、罰せられます。

また、電車内など公共の場で、大声で騒いだり、暴力行為をしたりなど他の人の迷惑となる行為をした場合も罰せられます。

ルールとマナーの違い

マナーとは、礼儀作法のことをいい、ルールと違って明文化されることが少なく、不明確なのがマナーですが、意外とルールと混同されがちです。

たとえば、目上の方との食事のときに誰がどの位置に座るのが適切かといったことや挨拶をするというごく当たり前のことも含まれます。

エチケットやモラルとの関係

ルールやマナーと同じように使われるエチケットやモラルという言葉。エチケットは個人に対しての気遣いで、モラルは倫理観となります。

たとえば、食事中のタバコを控えるのはエチケット、電車でお年寄りに席を譲るのはモラルという感じです。

マナーに近い言葉で、明文化されたものはありませんが、「人の嫌がることをしない」や「人への思いやりを持つ」など小さい頃からの育った環境に影響を受けるともいえます。
自分の常識は他人には非常識と言われるように、明文化されていないマナーやエチケットなどは個人の考えが反映されます。

自分では当たり前や常識だと思っていることも他の人から見ると非常識になることは多々あります。そのことも踏まえた言動が大事です。