仕事でもプライベートでも思い込みによる失敗は数知れず存在します。ちょっとした誤解や言い間違いから生まれることもある思い込み。今回は、思い込みについてお話します。
思い込みとは
思い込みとは、「固く心に決めること」、「深く信じ込むこと」などといわれいます。似た言葉で「信心」という言葉がありますが、こちらは宗教など他者のことを信じるというもの。簡単にいうと自分が対象か、他人が対象かとも言い換えられます。
人が行動するときは、自然、意図的によらず、仮説というものを立てています。この仮説は、過去の経験や知識に基づいて導き出されます。
先入観や色めがねという言葉がありますが、まさにこのことです。この先入観や色めがねは、間違った知識を身につけている場合に、しばしば厄介なトラブルを引き起こします。
第一印象はほとんど先入観で決まっている
人を紹介してもらう場合、ほとんどは、事前に紹介者から「こんな人なんだよ」という情報をもらいます。この情報によって、会う前に紹介される人の印象はほぼ決まっています。
ただ、会ってから変わることがあります。それは、あったときの印象が”極端”に違う場合。事前の情報では、気難しい人というものが、会ってみると冗談を言う面白い人だったり。
なぜ、そんなことが起きるのか。ここで大事なのは、紹介してくれる人も、また、先入観があるということです。この先入観は、付き合いの長さによって、変わってきます。
ビジネスでは致命傷になることも
ビジネスでは、しばしば仮説を立てて仕事を進めます。「こういう顧客はこういう情報が欲しいだろう」とか「この商品をこう使えば便利」とか。ただ、この仮説が、時として致命傷にもなります。
立てた仮説の検証が十分ではない場合、間違えた結果を導き出してしまいます。また、あまりにも仮設に固執してしまうと本来の結果とのギャップが生じてしまい、結果的に間違えた結論を出してしまうことがあります。
思い込みを解消する方法
思い込みを解消する方法はケースによりさまざまですが、共通する方法として効果的なのは、同僚や友人に考え方を話してみることです。一人で考えているとなかなか気づけないことも気づけるチャンスにもなります。
思い込みによる悲劇を減らしたい
今回は思い込みについてお話しました。
思い込みのほとんどは、自分の考えに固執することから生まれます。人間は単純なことも複雑に考える動物。なので、あらゆることを想定しなければなりませんが、さまざまな状況からそういう考えをやめてしまうこともあります。
自分で考え直すことができるならそれもいいのですが、他の人の力を借りてみることも選択肢のひとつではないでしょうか。そうすることで少しでも思い込みから生まれる悲劇がなくなればと願っています。