人が騙されるのはさまざまな理由があります。その理由には、人を信じる判断基準が影響しています。今回は、なぜ人は騙されるのかということについてお話します。
騙される人と騙されない人がいますが、この違いは今までの経験から作り上げる基準が影響しています。ここでは、人が騙される理由についてお話します。
人を騙したことがないから
詐欺師を含む騙す人の多くは、人を騙しそうにないいわゆるいい人を演じています。そのため、騙された人の多くが「そんな人だとは思わなかった」といった言葉を口にします。
このギャップが生まれるのは、騙される人の気持ちの中に、いい人は騙さないといった基準を持っているからです。逆に風貌が怪しい人の言うことには、耳を貸さないので騙されません。
では、騙す人は何をするかというと、「私は人を騙すことなど考えたこともありません」という雰囲気や言動を演じます。そうなると「いい人は騙さない」という基準が判断を鈍らせます。
特に何かの意図を持って人を騙したことがない人は、相手が騙そうとしているということすら思わないので、信じてしまい、結果的に騙されてしまいます。
嘘をつくこととは似て非なるもの
人を騙すことと人に嘘をつくことは、似ていますが、その性質は異なります。嘘をつくのは、特定の誰かを騙すための手段で、騙すのは手段を用いて特定の誰かの認識を変えることです。
たとえば、男性が女性に対して好意を持っていることを悟られないために、意地悪をするのが嘘をつくこと、好きでもないのに美辞麗句を並べて女性をその気にさせるのが騙すということです。
人には騙されることもあるという基準を持つことも大事
今回は、なぜ人は騙されるのかについてお話しました。
人が騙されるのは、騙されることの免疫がないからといえます。その代表的なことが、いかにも騙しそうにない人に多くの人が騙されていることが挙げられます。
そう考えるのは、人が今まで経験してきたことを踏まえて作り上げている基準が影響します。今まで人を騙したことがない人は、人に騙されるという基準がないので騙されてしまうということです。
少しでも騙される人がすくなることを願って、今回は騙されることについてお話しました。