幼いころからさまざまな症状が現れるという発達障害。幼少期に診断されるケースがほとんどで大人になっても症状がおさまらないなど一生の付き合いになることがほとんどです。ただ、なかには大人になっても発達障害だと診断されないケースも見受けられます。今回は、発達障害の種類と症状についてお話します。
発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳の一部の機能に障害があること言い、同じ診断名でも症状は人によって異なったり、いくつもの症状を盛ったりなど個人差があることが特徴です。
発達障害に分類されるタイプは下記のとおりです。
- 自閉症
- アスペルガー症候群
- 注意欠如・多動性障害(ADHD)
- 学習障害
- チック障害
特徴としては、下記のことが挙げられます。
- 好きなものには何時間でも没頭する
- こだわりが極端に強い
- 初めての体験や変更が苦手
- 人とのコミュニケーションが苦手
医学的には男性は女性の数倍になるといわれています。
女性の症状は判別しにくい
発達障害は、女性よりも男性のほうが症状が多いといわれていますが、実は女性の数も相当数にのぼるともいわれています。
女性の症状を把握できない理由として挙げられているのが、女性の特徴ともいえるコミュニケーション能力の高さにあります。
女性は男性と違い、初対面でもなんとかコミュニケーションをとれます。それは発達障害の女性でも同じことが言えるようで、表面上は取り繕うことができてしまいます。
そのため、見た目には発達障害だとは誰も気づくことがなく、大きくなってから発達障害だったと診断されるケースも多くなっているといいます。
うつや精神不安を伴うことも
なんとなく人とは違うことは感づいていてもそのままやり過ごしていたものの、なにかのきっかけで自分は人と違うことを知り、それが原因でうつや不安障害を併発することがあります。
いつも疲れを感じる人は要注意
休日に体を休めているのに疲れが取れない場合や特に運動もしていないのに体が重く感じるなどの症状がある場合は、一度診察を受けてみたほうがいいかもしれません。
特に風邪に似た症状など病気を発症しているわけでもないのに体調がすぐれない日が続いている場合は要注意です。
似て非なる対処法
発達障害の専門医は国内にはまだ少なく医学的にも解明されていないことが多いことから今後の発展に期待するところが大きくなります。
また、うつと混同してしまいがちですが、精神科治療時に処方される薬は発達障害には不向きな場合もあるなど薬の服用についてのアドバイスも求める必要があります。