緊張したりあがったりしたときに試して欲しい方法は?受け入れること

人前で話をするときや大事な行事の前は緊張したり、あがったりします。今回は、日常生活でも一度は遭遇することがある「緊張」や「あがる」についてお話します。

そもそも「緊張」や「あがる」とはどういう状態なのか

緊張やあがるとは
スポーツをしている方はもちろん、仕事をしていても、外出していても遭遇する「緊張」や「あがる」とはどういう状態のことを言うのでしょうか。ここでは、緊張やあがるという状態についてお話します。

緊張やあがったときの自覚症状

緊張やあがると、手に多量の汗をかいたり、呼吸が浅くなったりなどの自覚症状が出てきます。その症状を意識することでさらに緊張やあがったりします。

また、心臓がバクバクと動くなど口から心臓が飛び出るようなと言った表現をされることもあるなど、極度の緊張状態になることもあります。

緊張やあがる要因

緊張やあがる要因は、失敗しないか不安になったり、期待に応えようとしたりする気持ちから過度の緊張が起きると言われています。

緊張やあがる状況が悪化する要因

緊張やあがる状況が悪化する要因は、旅行前日の夜や面接前など、過度な緊張から体が動かなくなり、動かなくなった体を動かそうと焦る気持ちがさらに状況を悪化させます。

緊張したりあがったりしたときの対策

緊張したりあがったときの対処法
「緊張」や「あがる」を緩和する一番の方法は過度の緊張をしないことです。ただ、期待や不安というのは、なかなかすぐに取り除けるわけではありません。そこで、ここでは緊張を緩和する方法についてお話します。

緊張やあがるメカニズムを知る

試験や面接の時によく口にするのは、「大丈夫」や「落ち着いて」などの言葉ですが、実は、こういう言葉は、逆効果だということが明らかになっています。

というのも、「大丈夫」という言葉をかけても緊張は緩和されません。いくら言葉をかけても緩和されないので、脳は「あれ?まだ緊張してる。。。」となります。

これが焦りを生みます。焦るとさらに脳内で「大丈夫」や「落ち着いて」という言葉を考えます。しかし、落ち着くどころかさらに緊張を煽ってしまいます。

この負のサイクルによって、緊張度はさらに高まり、ひどい場合はパニックになっていくのが「緊張」や「あがる」のメカニズムです。

解決方法

緊張やあがってしまった時の正しい対処法は、緊張している自分やあがっている自分をを受け入れることです。「あっ、今緊張してる」と思うことです。

逆効果のように感じるかもしれませんが、緊張やあがっているときに必要なことは、落ち着きを取り戻すことです。落ち着きを取り戻すために「大丈夫」や「落ち着いて」という言葉をかけています。

緊張を受け入れるということは、実は冷静に慣れている証拠でもあり、ある意味自分自身を客観的に見れているということにもなります。

人が緊張している姿がよくわかるように、自分自身も客観的に見れるのは落ち着いているということですし、対処法としてはこれでほぼ完了しています。

ほかにも、深呼吸するとか、手のツボを押すなどが言われていますが、どの方法をとるにしても、「自分が緊張している」と認識できなければあまり効果はありません。ということからも、自分自身を客観視することが重要です。

スポーツ選手はあがるのか

スポーツ選手でもあがるのか
以前、ラグビーの日本代表が話題になりましたが、なかでも、キック前の独特のルーティンで話題になった選手がいます。実は、この「ルーティン」が平常心にするための方法になります。

どういうことかというと、あの動作は、試合だけでしているわけじゃなく、練習からしています。試合中の大観衆の中であの動作をすることにより、練習の時の平常心になろうとしているのです。

同じことは、サラリーマンや学生もしています。たとえば、起きる時間、通勤通学時の道順、いつも身につけているものなどは、自分の中のいいイメージを思い出すためのルーティンと言えます。

別の言い方をすると「ジンクス」ともいいますが、スポーツ選手は「ジンクス」や「ゲン」を大事にします。あの道を通ったら活躍できたとか、あの服着たら試合に勝てたとか。ジンクスにより普段の自分を取り戻したり、自信を付けたりして試合に臨んでいます。

緊張やあがりをなくす一番の方法はそんな自分を受け入れること

緊張やあがりをなくす一番の方法はそんな自分を受け入れること
今回は、緊張やあがりについてお話しました。

緊張やあがりを防ぐには緊張したりあがったりした自分を受け入れることと普段の自分のなれる自分なりの方法を考えておくことです。そうすることで、ふと我に返り、普段どおりの自分に戻ることができます。

これから大事な試験や場面に向かう方は、自分なりの方法を考えてみてはいかがでしょうか。