スマホやネットなど毎日大量な情報が入ってくる現代。ときには入ってきてほしくない情報も目にしてしまうことがあります。情報を過度に気にしすぎてしまうとこころや体に悪影響を与えてしまいます。今回は、いろいろなことを気にしすぎる人の特徴についてお話します。
なぜ、気にしてしまうのか
ネガティブな感情が増幅されるから
会話の中で言われた一言や態度がなぜか頭に残っていてぐるぐるめぐってしまうという経験がないでしょうか。相手との関係や雰囲気によっては、その場で発言の意図や意味を確認できますが、ほとんどの場合は確認ができません。
そもそも気にしてる時点でネガティブな感情になっているので、ポジティブな感情に変わることはなく、頭の中では”ネガティブな話”がどんどん進んでいきます。
気にしないようにすればするほど気にしてしまうから
ネガティブな考えが進む中で、自分で「これではいけない」と考えることをやめようとするものの思考は止まらず、結果的に自分に落胆してしまいます。
そこで、その経験から同じような場面では、「気にしない」「直そう」と思えば思うほど、気にしてしまうという悪循環にハマってしまいます。
気にしすぎる人の特徴
気にしすぎる人の特徴は、完璧主義であったり、人の気持ちを考えすぎてしまったりというものです。どちらも行きていいく上では必要な要素ですが、度を超えるとマイナスに作用することがあります。ここでは、気にしすぎる人の特徴についてお話します。
気にしすぎる人の特徴
気にしすぎる人の特徴はというと、おおむね下記のとおりです。
- 順番が変わることを好まない
- 何度も確認してしまう
- 気になることがあると寝れない
- 人の気持ちや考えばかり考えてしまう
性格で言うとまじめで正義感が強い人となりますが、加えて感情の切り替えが得意ではないという特徴もあります。
気にしすぎるという行為は、特定の誰かの花ではなくて、誰にでも当てはまる話です。ただ、同じようなケースでも気にするひとと気にしない人の違いが出てきます。
その違いの理由は、何らかの方法で切り替えができるかどうか、または切り替えられる手段を持っているかです。逆の言い方をすると、気持ちを切り替える手段を作れば、気にしすぎることを緩和できると言うことです。
気にしすぎることを悪いことと捉えている
本人の考えと言うよりも周りの影響が強いのが、気にしすぎることを悪いことと捉えてしまうことです。対象は親や友人など多岐に渡ります。
たとえば、気になることを相談したときに「そんなことを気にしているなんて小さいなぁ」とか「気にしすぎだよ」といった言葉です。
言った方に悪気はないのですが、相談した方はなんの解決にもなっていません。たしかに気にしすぎなのかもしれませんが、自分の中で解決していないため、いつまでも気になってしまいます。
自分の心との折り合いがつけられていない
気にしすぎる人の最大の特徴は、気になることを自分なりに解決できていないことです。解決の方法は、人によって違いますが、少なくとも自分の心との折り合いがつけられていないからいつまでも気になってしまいます。
別の言い方なら「落とし所」とか「腹落ちする」となりますが、落とし所や腹落ちの仕方は、人によっても内容によってもさまざまです。
自分なりの方法で、心と折り合いをつけることで、少しずつ気になることも解消されていき、気にしすぎることも少なくなっていきます。
気にしすぎるのは危険信号の可能性も
気にしすぎることは悪いことではないのですが、状況によっては危険信号ともいわれています。ここでは、気にしすぎることが招く危険な状態についてお話します。
気にしすぎるあまり寝不足に陥る
気にしすぎることが危険信号といわれる理由のひとつに、睡眠不足が挙げられます。深酒や夜遊びで寝不足のときは、正常な判断ができませんが、常にそのような状態に置かれてしまいます。
睡眠不足を原因として自律神経がマヒし、結果、不眠症や不安障害などを引き起こす可能性も出てきます。さらに症状が重くなるとうつの発症にもつながることがあります。
さらに危険なのは、本人が異常な状態であることには気づいていないことです。なぜなら、気にしているのは、気になることであって、体調や睡眠不足には目もくれていないからです。
気にしすぎることは弊害ばかりではない
ここまでマイナス面のはなしばかりしてきましたが、気にしすぎていてもいいこともあります。それはサービス業に従事するスタッフの場合で、日本独特のきめ細かなおもてなしには必要なことです。ここでは、気にしすぎることをポジティブに考える方法についてお話します。
気配りのできるサービスができる
世の中にはさまざまな仕事がありますが、なかでも人と接する機会の多いサービス業では、いろいろなことを気にすることは重要な要素です。
細かいところまで気がつく気配りは、誰もができることではありませんので、サービス業のスタッフとしては、居なくてはならない存在になります。
ただし、そのおもてなしを理解して誠意をもって応える姿勢も重要となることから、サービス業のスタッフはもちろん受ける側にも必要なことだと言えます。
とことん追求してみる
自分が気になることがあるなら、気の済むまでとことん追求してみるのもひつです。もちろん、追求する際は、自分の時間を使うこと、睡眠は確保することなどへの最低限の配慮は必要です。
その際に、紙に書いてみたり、スマートフォンのメモ帳に書き出したりするのがおすすめです。頭の中にあるたくさんのワードを書くことで、視覚を利用して整理することができます。
また、書き出したメモを見ることで、自分の思考パターンも追えるので、ネガティブな感情の際の対処方法を考える際など、今後の対策としても利用できます。
気持ちの切り替えが大事
気にしすぎる人の特徴と気にしすぎる理由についてお話しました。
誰にも起こりえる気にしすぎてしまう状況を緩和させるのは、「気持ちの切り替えをする自分なりの術」を身につけることです。
切り替える手段に正解はないので、趣味や好きなことなどで切り替えてみるのも1つです。もし、それでも切り替えられない場合は、専門機関を含めて相談することをおすすめします。