一日のなかでも多くの時間を過ごすことになる職場ですが、環境が良くない場合は働く意欲もそがれてしまいます。なかでも目に見えないものの環境のなかでは大きなウエートをしめるのが職場の雰囲気です。今回は、職場の雰囲気が悪い原因やその対策についてお話します。
職場の雰囲気が悪いとは
人によって感じ方が異なり、問題になりにくいことから見過ごされにくいのが職場の雰囲気。具体的に挙げると
- 重苦しい
- 殺伐としている
- 罵声が飛び交う
- 話ができない
- 意見が通らない
- 他のスタッフの業務を知らない
などとなります。
3つめや4つ目のように目に見える場合はわかりやすいのですが、1つめや2つ目のように感じ方の場合では、同じように感じる同僚がいればいいのですが、「考えすぎ」「気にしすぎ」と一蹴されてしまうと「自分の考えすぎか」と受け入れてしまうことがあります。
5つ目の意見については、若い社員の意見が通りにくいというものです。6つ目は一見関係ないように見えますが、隣の社員が何をしているのか知らないとコミュニケーションが取れず相談もできないことから不満がたまってきます。
職場の雰囲気が悪い原因
職場の雰囲気が悪い原因のほとんどは「上司」といわれていて、強いリーダーシップを発揮しなければならないポストでもあるので致し方ない部分もあります。
次いで多いのが、就業歴の長い社員といわれていて、場合によっては上司にも何も言わせないほどの雰囲気を醸し出していることがあります。
いずれのケースも本人たちはそんなつもりはなく、上司に雰囲気改善のことを言えるスタッフもいないことからある意味たちが悪い状況といえます。
職場の雰囲気は改善できるのか
原因のところでも少し触れましたが、話ができない相手が原因のことが多いことから改善は困難を極めます。ただ、方法がないわけではないので紹介しておきます。個別ケースになると思いますので自分の職場用にアレンジしてみてください。
コミュニケーションを増やす
簡単そうで意外とハードルが高いのがコミュニケーションを増やすこと。それも仲のいい同僚ではなく、普段あまり接することのない他部署や他部門のスタッフや上司とのコミュニケーションを増やしてみましょう。
ただ、いきなり話しかけるのは大変なので最初は仕事を絡めて話してみると話しやすくなります。内容は自分の部署で改善したいところを聞き出すというものでかまいません。
大事なことは「続けること」なので自分なりに続けられそうなことでコミュニケーションをとっていくことで、顔を合わせる回数が多ければ多いほど親近感がわいてきます。
ほかのスタッフがどんな仕事をしているか知る
前述とも共通する部分ですが、他のスタッフがどんな仕事をしているのかに興味を持つことです。意外と気づいていないのですが、隣のスタッフが何をしているか実は知らなかったりします。
ここでいう何をしているかを知ることは、管理するということではありません。情報共有の意味合いが強いものなので、同じような作業をしているなら共有したり、わからないことを教えあったりということが目的となります。
職場の雰囲気が悪いのは変えられないというあきらめ気持ちが問題
物理的に不可能なことはたくさんありますが、そのなかでもできることを考える気持ちが重要です。この気持ちがなくなるとそれぞれが勝手に仕事をするようになるのでまとまりはなくなります。
職場の雰囲気が良くないことは誰もが知っていますが、「〇〇だから~」「どうせやっても~」というように、知っていて変えようとしないことが一番の問題です。
仕事にはトラブルはつきもので、そのトラブルを解決するのは個人の力だけでは限界があります。「一緒に考えてみよう」「こうしてみるのはどうかな」など建設的な話ができる雰囲気は自分たちで作りあげていくものです。