人生の中で一度は「苦しい」と感じることがあるのではないでしょうか。失敗したときや大事な約束を守れなかったときなどその多くは挫折や後悔とともに感じることになります。今回は、人生が苦しいと感じてしまう理由やその対処法についてお話します。
「人生は苦しいだけ」というけれど
悩んでいるときなどに「人生は苦しいときばかり」「楽な人生なんてない」などといわれたことはないでしょうか。「苦しい」と感じる内容については個人差があるので意見も分かれるところですが、人生が苦しいものというのはみなさんそれぞれに感じていることだと思います。
特に気持ちがマイナスのときはそう感じてしまいがちで、それが原因で体調を崩したり、外に出られなくなったりする方もいます。ただ、人生が苦しいだけかというと必ずしもそうではありません。
苦しいと感じる内容のほとんどは、気の持ちようともいえます。「人生が苦しい=人生の終わり」ではないということです。
人生が苦しいと感じる理由とは
ここでは人生が苦しいと感じるときの具体例をいくつか挙げてお話したいと思います。
挫折を感じたとき
失敗というとたくさんのケースが考えられますが、今回は、受験にフォーカスしてお話します。受験と聞くと学生の話と思いがちですが、社会人になってからもさまざまな場面で受験します。
その最たる例が面接です。就職活動時、昇進試験時などさまざまな面接が考えられますが、意外と断られている方は多いもので、「櫻散る」が多くなるにつれ、悲壮感が漂ってきます。
そんな状況では、「自分はダメなんだ」「また落ちたらどうしよう」というマイナス思考に陥ってしまい、人生に苦しさを感じ始めます。
大切な約束を守れなかったとき
どういう状況であれ約束を守れなかったときは落ち込みますが、その約束がとても大切な約束だった場合には、ショックも大きくなります。たとえば、約束した期日までに仕事が終わらなかったり、仕事で帰れずにデートをキャンセルしてしまったりなどが挙げられます。
このときの心境は、約束を果たせなかったことのショックとその後に待ち受ける過酷な状況を思いかなり落ち込みます。事情はどうあれ約束を果たせなかったことに対する自責の念で押しつぶされそうになります。
いわれなき誹謗中傷
残念なことですが、大人になってからもいじめはなくなりません。特にいわれのない誹謗中傷には対処のしようがなく、ただただ終わるのを祈るのみとなります。
自分ではどうにもできないことから落ち込み度は大きく、場合によっては、精神障害を引き起こす可能性もあります。
人生が苦しいと感じるときに考えてほしいこと
さまざまな状況で人生が苦しいと感じてしまいますが、ここではその対処法についてお話します。共通するポイントは「気持ちを切り替える」です。
体を休める
自分では気づいていない場合が多いのですが、人生が苦しいと感じているほとんどの場合で、体に何らかのシグナルが出ています。朝起きれない、寝れない、上の空など周りから見てもわかる症状が出ていると危険信号です。
受け入れる
簡単なことではありませんが、その状況を受け入れることも大事です。「なぜ?」と考え続けてもなかなか答えは見つからず、無限ループに陥ることがほとんどです。
そんなときは、「そういうものなんだ」とその状況を受け入れてみましょう。ただ、受け入れるためには受け入れるための場所を確保しなければなりません。
気の許せる友人や家族に思いを打ち明けることから始めてみましょう。思いを吐き出すことで受け入れる場所が確保できます。
感情を出す
人生がつらいと感じているときの症状のひとつに、感情を押し殺しているというのがあります。自責の念からそうせざるを得ないのですが、カラオケボックスや海、車の中など押し殺した感情を吐き出す”一人になれる場所”を見つけることも大事です。
SNSへの投稿も吐き出すには便利な場所ですが、一人にはなれません。投稿した書き込みに対して共感する意見ならいいのですが、ときには批判する意見ももらうことがあります。自分にはそのつもりがないのに批判されたりすると吐き出す場所を失うことになってしまいます。
いい意味で自分は強くないことを意識しておく
人生が苦しいと感じるときは、正直なところほかの人の話など聞きたくないという気持ちでいっぱいです。そのことからますます負のスパイラルに陥ってしまうということを日ごろから意識しておきましょう。
苦しいと感じるときは突然やってきます。苦しいと感じてしまうとどんなアドバイスも聞ける状態ではなくなります。いい意味で「自分は強くない」と意識し、普段から自分を観察して自分なりに兆候を見つけておきましょう。
自分の弱さを知っている人こそ強くなれるということです。