壁にぶつかったとき、試行錯誤しながらその壁を乗り越えなければなりませんが、その際にネックになるのが自分の殻となります。この自分の殻は、自分では気づいていないこともあります。今回は、自分の殻を破る方法についてお話します。
自分の殻を破るときの殻とは
自分の殻を破るといっても、殻のイメージがつかない方もいると思います。ここでは、自分の殻についてお話します。
〇〇は△△という固定観念
「男性は無神経」「女性は細かい」などあることをきっかけにして出した考えを、いつまでも変えないことを固定観念といいます。
当初はそうだったかもしれませんが、時間とともに情報も増え、当初の考えが誤りということもありますが、それらを無視して頑なに考えを変えないことです。
〇〇は〇〇という偏見
「男性ががさつだから嫌い」「女性はうるさいから嫌い」というように、物事の本質を捉えることなく感情で考えを決めることを偏見といいます。
固定観念と似ていますが、少し異なります。偏見の多くは、親や身近な存在の方からの伝聞によるところが大きく、その影響は成長してからも続きます。
実績が伴う自信
自分なりの方法で、試行錯誤しながらでも成功をつかんだケースを、実績が伴う自信といいます。このケースは、実績が伴っているのでやっかいです。
成功するまでに数しれない失敗や苦労をしているので、壁にぶつかったときも自分んでなんとかできると考え、人の意見に耳を貸すことはありません。
自分の殻を破る方法
ここでは自分の殻を破る方法についてお話します。
できない理由を書き出す
自分の殻を破るときに最も大事なことは、自分を知ることです。そこで、自分が思っているできない理由を紙に書き出してみます。
あとで自分の思考のプロセスを見るためにも、PCやスマホではなく、できない理由を紙に書き出して、自分の考えの履歴を残します。
自分の思考や言動を知る
紙に書き出した項目を見てみると、困難にぶつかったときに、自分がどういう思考をするのかが見えてきます。
また、書いたものを消したり、間に追加したりしていることからも、自分の考えが見えてきます。
これらの自分の思考をもとに、偏見を持っているのか、固定観念を持っているのか、自信を持っているのかに分類します。
分類別の対処方法
前述した分類ごとの対処方法は下記の通りです。
固定観念や偏見
固定観念や偏見に分類された方は、はじめに固定観念や偏見を取り除かなければなりません。
そのためには、「何が正しいのか」を追求することからはじめます。題材に制約はないので、何でも構いませんが、「人生とは」のような答えが出にくいものは避けます。
実際にやってみると気づくと思いますが、何を持って「正しい」というのかに悩みます。逆にいうとそれだけ多様な考え方があるということを、身を持って体験するということです。
実績を伴う自信
要領は前項と一緒ですが、さらに吸収するという気持ちを持つことが求められます。なぜなら、自分と同じように苦労してつかんだ成功なので、そのノウハウを吸収することでさらに高みを目指すことができます。
なかには、自分は自分という方もいらっしゃるかもしれません。そう考えることは素晴らしいことですが、吸収しないまでも、壁を乗り越えるヒントを得るという風に考えてみても良いのかもしれません。
自分の殻を破るというのは壁を乗り越える準備をすること
今回は、自分の殻の破り方についてお話しました。
自分の殻を破るには、自分がどういう思考をしているかという自分を知ることが先決です。自分の思考を知ることで、おのずとその対処方法も見えてきます。
自分では気づかない殻も、知ってしまえば対処はできます。そうすることで、壁を乗り越える準備ができることになります。