自分らしく生きるとよく聞きますが、具体的にはどういうことなのか知らない方は多いのではないでしょうか。今回は、自分らしく生きるために必要な要素のひとつ「自分軸」についてお話します。
自分軸をもつとは
自分らしく生きるために必要なもののひとつに自分軸というものがあります。都知事の言うところの「都民ファースト」と似た意味を持ちますが、いい意味で自分本位ということをいいます。
いい意味でというのは、自分の利点や欠点を踏まえたうえで考え方や立ち位置を決めることはもちろん、他人との共存も含めることをいいます。何をおいても他人より自分という意味ではありません。
自分軸と相手軸
そもそも自分軸とは具体的にはどういうものをいうのでしょうか。自分らしさとか自分自身という言葉で表されるように他人に左右されない考えや生き方をすることとなります。
逆に他人軸とは、他人の意見に左右される生き方をいい、誰かに依存していることをいいます。依存していることから自分がどうしたいのかがわからなくなっている人が多く、そのことからさらに依存するという悪循環を招きます。
普段の言動がどうなのか思い返してみてはいかがでしょうか。
自分軸がない
一般的に自分軸を持っていないと他人に振り回されるといいます。実際、他人に依存しているので、場面によって対応が変わることからおのずと結果も変わってきます。
さらに、依存した人の言動で動くことから、結果が伴えば信じるものの結果が伴わないとまた違う人に依存するということを繰り返します。筆者の知っている人の中には、状況に応じて見事に使い分けている方もいるほどです。そうなるとそれはそれで自分軸なんじゃないかというような気もします。
自分軸の作り方
自分軸を作ろうとする前に確認しておきたいことが二つあります。
- 自分を好きですか
- 自分を信じていますか
自分を好きなことや自分を信じていることと自分軸を作ることは密接にかかわっています。ナルシストになる必要はありませんが、ある意味自分を他人同様に客観的に見れる程度に好きでいることは大事です。
なぜ必要かというと、自分軸は自分が中心となります。言い方を変えると自分に人生を預けるわけです。信じていない人に人生は預けられないでしょうし、好きでもない人のいうことは信じられないということです。
この二つをクリアできているなら、次に進みましょう。次に考えるのは、三つです。
- 大切なものは何か
- 今やるべきことは何か
- 目の前にあるものをやる
大切なものは何か
大切なものは何かについては、人生訓のようなものでもいいのですが、生きていく上での指針のようなものです。「嘘はつかない」「逃げない」など常に立ち返られるものです。
今やるべきことは何か
「大切なものは何か」よりももう少し今の自分に近いところの話で、1週間とか1ヶ月とかの間隔で考えてみましょう。具体的には「毎朝7時に起きる」「自炊する」など達成できる目標にすることがポイントです。
目の前にあるものをやる
目の前にあるものをやるは、まさに今を指します。ただし、できるだけ批評を交えずにやることです。「これやっても意味ないんじゃないか」などネガティブ思考をしないことです。
まずは自分を見つめ直すことから
自分軸を持つことで自分らしく生きることができるかというとその通りですが、そのためには自分を知る必要があります。自分のいいところは?悪いところは?すべてを知って初めて自分が信じられる自分軸ができます。
例えるなら恋愛と一緒かもしれません。相手のいいところだけではなく悪いところも含めて好きになるにはそれ相当の時間が必要となります。しかし、それだけ掛けた時間で得た幸せは長く続くものです。
同様に、自分のことも知っているようで知らなかったり、わかっているようでわかってなかったりすることもあるので時間をかけて洗い出してみるといいかもしれません。
そうすることで、誰の意見にもぶれることがない自分軸が出来上がります。