神現関係や仕事の悩み事を相談するときにいわれる「自分を持つ」ということば。聞いたときは「そうだな」と納得するものの冷静になって考えてみると、そもそも”自分を持つ”とはなにか考え込んでしまうことはよくあります。今回は、自分を持つということについておはなしします。
自分を持つとは
自分を持つというと一般的には
- 人の意見に左右されない
- 自分の考えや意見を持っている
といわれています。
そういわれるとなるほどとそのときは納得しますが、よくよく考えてみると「人の意見に左右されないってどうすればなれるの?」、「自分の意見ってどうすれば持てるの?」と「?」が浮かんできます。
自分を持つというのは、まわりの人や著名人の言動を参考に自分の生きざまを考えていくことをいいます。生きざまというのは生きていくうえでの自分専用の道しるべのようなものです。
普段はもちろん迷ったときに立ち返る場所でもあります。この立ち返る場所を持っている人のことを「自分を持っている人」といいます。
自分本位との違い
「自分を持つ」ということばと同列で語られることが多い「自分本位」ということばですが、両者に密接な関係があるからかもしれません。ちなみに、自分本位とは、他人のことを考えるときに、自分を中心に考えることをいいます。
自分本位になるには、自分を持っていないとなれません。なぜなら自分の考えや意見を持っていないと自分が中心かどうかも判断できないのでそもそも自分本位になれないということです。
自分を持つ方法
自分っを持つためにまずやらなければならないことは「興味を持つ」「好奇心旺盛になる」ことです。「そんなことか、すでに興味持っているし」という方もいると思いますが、”自分の好きなこと”ではなく、「すべてのことに」、特に「人に対して」です。
理由は、自分を持つためにはゆるぎない自信を手に入れる必要があります。ゆるぎない自信を手に入れるには誰に何を言われても応えられる引き出しが必要で、そのために何ごとにも興味を持つことが必要となります。
ただし、興味を持つことがゴールではありません。もっとも重要なことは、”興味を持ったことを理解するプロセス”です。「なぜ、そういう考えになったのか」「こう考えてみたらどうだろうか」など自分なりに考えることこそが大事なことです。
買ったばかりのスマホは、アドレスも登録されてなければお気に入りも登録されてないのでつかいづらいものですが、徐々に自分仕様していくことでなくてはならないものになります。
新しいアプリを入れればさらに可能性も広がるのと同じように、新しい考え方や意見について考えることで新たな意見や考えが生まれてきます。
終わりなき旅
成長し続ける限り終わりはありませんので、常に意見や考えが追加されていきます。そう考えると自分を持つということは終わりのない旅のようなものかもしれません。出だしはふらふらと漂ってしまいますが、続けるうちに自分なりの考えがまとまってきます。
さらに、まとまった考えも含めて考えていくとよりいいものに変わっていきます。ただ、人の意見や考えを聞いていると気づかないうちに聞いた人の考えに染まる可能性もあります。でっきればさまざまな年齢層の男女から話を聞いてみることをおすすめします。